敏感肌頭皮は低刺激シャンプーでやさしくスカルプケア
敏感肌頭皮で最も気を付けないといけないことは、頭皮環境を現状よりも悪化させないことです。
なぜ悪化させないことが大事なのかというと、敏感肌でお悩みの方の多くが頭皮環境を悪化させるような間違ったケアをされており、まずは悪化させないという意識が必要だからです。
敏感肌頭皮から抜け出すために必要なケアについて見ていきましょう。
乾燥対策だけでは不十分
敏感肌頭皮の方の場合、まずは頭皮の乾燥を防ごうとされるかたも多いと思います。
皮膚が乾燥すると表面がザラザラになってヒリヒリしだすというのは頭皮に限らず経験されたことがある方もいらっしゃるでしょう。
頭皮の乾燥は敏感肌頭皮の原因にもなってきますので、乾燥対策は重要なことですが、それだけでは十分とは言えません。
その理由は、シャンプーはいかに低刺激シャンプーといえど、ある程度は頭皮に対する負担となるからです。
全くの無刺激ということはありません。
低刺激シャンプーでもそうなのですから、そうでないシャンプーの頭皮への負担というのはかなり影響が大きくなります。
それにも関わらず、乾燥対策として保湿力の高いシャンプーを探し、最近ではヒアルロン酸以上の保湿力を持つとされる保湿成分がたくさん出てきているため、そういった魅力的なフレーズに飛びついてしまっている方もいることと思います。
ですが、シャンプーはそもそもが洗い流してしまうものですので、保湿化粧品とはわけが違います。
シャンプーの場合の一番の乾燥対策は洗浄成分を見極めることです。
脱脂力が強く、洗浄力が強いシャンプーを使っていると頭皮は乾燥します。
いくら保湿成分が入っていようとムダです。洗い流す力が強いと保湿成分の効果は期待できません。
また、敏感な頭皮にそれ以上負担をかけ続けると頭皮は弱っていくばかりです。
そのため、乾燥対策と同時に低刺激にもこだわったシャンプー選びをしないと頭皮環境の悪化を招いてしまいます。保湿成分や美容成分などのプラス効果のある成分ばかりに捉われたシャンプー選びは敏感肌頭皮のケアとしては間違っています。
頭皮環境を悪化させないためには「低刺激」で「頭皮への負担をなるべく少なくすること」がポイントとなります。
低刺激なシャンプーの選び方
低刺激なシャンプーを選びましょうというのは簡単ですが、実際に選ぶのは簡単ではありません。
何を持って低刺激と判断するのかも重要です。
そもそも人によって善し悪しの判断基準は異なります。
シャンプーに配合される防腐剤として有名なパラベンも悪と判断する人もいれば、必要悪としてしょうがないと考える人もいらっしゃいます。
合成界面活性剤を全て悪と考え、石鹸しか使わない人もいらっしゃいます。
判断基準はそれぞれです。
それは良いのですが、それであれば、低刺激なシャンプーという基準も人それぞれとなります。
そのため、低刺激なシャンプーというのはその人にとって良くないと考える成分が入っていないシャンプーと言えます。
良くないと考える成分が入っているかいないかの確認は「無添加」をチェックしましょう。
合成界面活性剤が嫌な方は合成界面活性剤無添加のシャンプー、旧表示指定成分が良くないと考える方は旧表示指定成分無添加のシャンプーといった具合に自分が安心して使えるシャンプーを選べば良いと思います。
ですが、人それぞれ違うということを無視してあえておすすめの低刺激シャンプーを紹介するのであれば、最低ラインは旧表示指定成分無添加のシャンプーです。
敏感肌頭皮の方なら特に旧表示指定成分は無添加なものを使う方が良いでしょう。
合成界面活性剤の刺激などは種類によって大きく変わるため、低刺激な合成界面活性剤もあります。それこそ石鹸と同じくらい安全性の高い合成界面活性剤もあるわけです。
その辺りは個人の自由ですが、敏感肌頭皮の方は旧表示指定成分が無添加のシャンプーを使いましょう。
最後にタイトルでシャンプーでスカルプケアと記載している理由ですが、シャンプーは一般的にヘアケアだと思われていますが、もちろん髪の汚れなども落としますが、一番大切なことは頭皮をキレイに洗浄し、頭皮環境を整えることです。スカルプというのは頭皮のことなので、低刺激シャンプーでやさしくスカルプケアすることが敏感肌頭皮の一番の対策となります。