ノンシリコンシャンプーとは？敏感肌にもおすすめ？
今ではシャンプーの常識ともなったノンシリコンシャンプーですが、ノンシリコンとはどういう意味でどんなシャンプーかちゃんと説明できますか？
なんとなくシリコンは良くないからノンシリコンシャンプーを使っているという方のためにノンシリコンシャンプーについて説明します。
シリコンはどんな成分？
ノンシリコンシャンプーにおけるシリコンとは一体どんな成分なのでしょうか？
基礎中の基礎から説明していきます。
まず、シリコンという呼び方は間違っています。
正確にはシリコーンが正解です。
シリコンというと珪素のことを指し、シリコーンは珪素と酸素が交互に結び付いた（シロキサン結合）化合物ということで、難しいですが、珪素を元に人工的に作り出された化合物であり、シリコンとは全く別物となります。
ではこのシリコーンという成分はシャンプーにおいてどのような働きをするのでしょうか？
シャンプーには色々な成分が配合されています。
ベースとなるのはもちろん水で、洗浄成分が水の次に多く含まれていることが通常です。
さらに保湿成分や植物エキス、植物オイル、変質防止剤、PH調整剤、防腐剤、乳化剤などが配合されて作られています。
シリコーンはこういった成分種類でいうと保護剤に当たります。
コーティング剤とも呼ばれます。
保湿成分とどう違うのかというと、基本的に髪や頭皮に水分も油分も与えることがないのがシリコーンです。
保湿成分は水分を保持したり、油分で水分を閉じ込めたりなどの効果を持っていますが、シリコーンには保護という役割以外は何もありません。
さらにいうと、シリコーンはお肌への安全性が高い成分です。
無害といっても良いくらいの成分です。
髪をコーティングすると手触りが良くなったり、きしみがなくなったりして使用感の良さが特徴です。
安全性も高く、保護になり、使用感も良いのなら使ってもいいのでは？と思いませんか？
別に使うなら使っても良いと思います。
シリコンは化粧品でいうとメイクのようなものです。
保湿成分や植物エキス、植物オイルなどは基礎化粧品に似ています。
基礎化粧品は素肌の状態を整えますが、メイクはお肌の表面に塗ることでツヤがあるように見せたり、シミやシワを隠したりといった用途に使われ、素肌に美容効果を与えるものではありません。
つまり、シリコーンは髪や頭皮に潤いを与えたり、補修したりなどの効果はなく、傷んでいるけど傷んでいないように見せたり、保護したりという効果を持つ成分です。
バサバサで傷みきった髪を短期間でなんとか綺麗に見せたいという場合にはシリコーンがたっぷり配合されたヘアケア用品を使うと綺麗に見せることができます。
では、シャンプーにシリコーンが必要なのかどうかについて見ていきましょう。
シャンプーの役割とシリコーンの必要性について
刺激という面では髪や頭皮に無害なシリコーンですが、必要かどうかをシャンプーの役割から考えてみましょう。
ヘアケアとしてはシャンプーとトリートメントがありますが、シャンプーとトリートメントではそれぞれ役割が異なります。
シャンプーは髪の土台となる頭皮をキレイにし、健やかな状態にすることが役割で、
トリートメントは髪に潤いやツヤを与えたり、補修したりすることが役割です。
そのため、シリコーンを配合するとしたらシャンプーではなくトリートメントに配合される方が理に適っています。
トリートメントにおいてもシリコーンが必要なのかどうかについてはここではおいておきます、とにかく頭皮環境を整えるためのシャンプーにはシリコーンは必要なさそうです。
敏感肌だからノンシリコンシャンプーがおすすめというよりは、
シャンプーを使うのであれば、ノンシリコンシャンプーがおすすめということになります。
一応シリコーン悪説が流れたきっかけはシリコーンが毛穴に詰まり抜け毛の原因となったり、髪をコーティングしていたシリコーンが剥がれる際に髪のキューティクルも一緒に剥がして髪をボロボロにするという2つの理由があるようです。
真偽はわかりませんが、頭皮環境を整えるというスカルプケアの視点でシャンプーに必要なことを考えた場合にはシリコーンは不要と言えます。
髪の状態はどうでもよく、ただ綺麗に見せることができれば何でも良いという方はシリコーンたっぷりのシャンプーがおすすめです。
