シャンプーでハゲるは本当?朝シャンから学ぶシャンプーによる抜け毛対策
シャンプーで抜け毛が増え、薄毛やハゲの原因となる場合があるということはよく言われていますが、本当にシャンプーが原因で禿げることはあるのでしょうか?
昔流行った朝シャンからわかったシャンプーと抜け毛の関係から見ていきましょう。
大ブームの朝シャンで起きた悲劇とは?
今の若い世代の方は知らないかもしれませんが、15年ほど前に朝シャンという朝出勤前や登校前にシャンプーをするというのが流行ったことがありました。
朝からスッキリするなどの理由で人気の朝シャンだったのですが、朝シャンがブームになった一方で抜け毛や薄毛などで悩む方が比例して増えていったようです。
どうして朝シャンによってハゲで悩む方が増えたのでしょうか?
理由は大きく3つ考えられます。
①シャンプーの回数が増えた
②硫酸系の洗浄成分のシャンプーが多かった
③すすぎ残しがあり、成分が頭皮に残った
シャンプーの回数が増えたというのは人によりますが、人によっては夜お風呂でシャンプーをし、朝出かける前にも洗面所でシャンプーをするという方もいたようです。
そうなると1日2回シャンプーをすることになりますので、頭皮の乾燥などを招きやすい状況であったと考えられます。
そして、今でこそ、無添加シャンプーやアミノ酸系シャンプー、低刺激シャンプーという言葉があるように髪や頭皮への負担を考慮して作られているシャンプーが主流になりつつありますが、当時は今よりもずっとシャンプーの種類は少なく、ほとんどの場合は、資生堂のTSUBAKIやP&Gのパンテーン、花王のアジエンスといったシャンプーがほとんどで、そういったシャンプーのほとんどがラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naといった硫酸系洗浄成分を使っていました。
硫酸系洗浄成分は洗浄力が強く汚れ落ちは良いのですが、脱脂力や刺激も強いため、皮脂を奪しすぎたり、髪や頭皮に負担をかける原因にもなります。
そして、すすぎ残しがあったというのは、朝は出勤時間や登校時間が決まっているため、ゆっくりとしていられないことが多くなっています。
急いでシャンプーをすることで髪や頭皮に洗い流しきれずに成分が残ってしまうことも多かったと考えれます。
つまりまとめると、
昔のシャンプーは硫酸系の脱脂力や刺激の強いシャンプーがほとんどで、ただでさえ頭皮や髪に負担を与えていたにも関わらず、朝シャンブームによってシャンプー回数が増え、すすぎ残しも増えたことで頭皮への負担が大きくなり、抜け毛や薄毛につながったのではないかと考えられます。
結局シャンプーでハゲるはホント?
朝シャンブームでの結果だけを見れば、シャンプーによって抜け毛や薄毛など禿げる原因となっているように思えます。
ですが、朝シャンブームの時には上記の3つの要因が重なり抜け毛や薄毛につながりやすい状況でもありました。
今では低刺激シャンプー・無添加シャンプー・アミノ酸系シャンプーといった大手メーカー以外の品質重視でこだわったシャンプーを作っているメーカーが増えています。
一日に何度もシャンプーをしていれば、低刺激であるかどうかに関わらず頭皮への負担となり、抜け毛などにつながるかもしれませんが、硫酸系などの洗浄成分を避け、頭皮や髪にやさしいシャンプーを一日一回使用する分には特に抜け毛や薄毛などハゲにつながるようなことにはなりにくいでしょう。
それに抜け毛や薄毛の問題はシャンプーだけが関係しているわけではなく、食生活や睡眠時間、ストレス、頭皮の血行不良など様々なことが影響しているので、根本から改善したい場合にはシャンプー選びだけでなく、日々の生活習慣などから見直していく必要があります。
シャンプーの面だけで考えるなら、やはり刺激や脱脂力の強いシャンプーは抜け毛や薄毛の原因になりやすいので、低刺激で適度な洗浄力のシャンプーを使うことをおすすめします。